─暴走族のお姫さま─



────………
───……



ちょっとバイクを
走らせてコンビニにつくと
後ろに乗っている
奈菜を降ろす。



「ありがとう」



「おう、気をつけてな」



「うん、じゃあまた明日」


そう言って
歩き出そうとする奈菜を



「奈菜」



と呼び止めてしまっていた。



「ん?」



そう言って
振り返る奈菜が
愛しく感じて
腕を引き寄せ抱き締めた。



「きゃあっ」



「……」



「未來さん?」



「奈菜…
どんなことがあっても俺から
離れていかないでほしい」










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