─暴走族のお姫さま─



家までのあいだ
あたしはお兄ちゃんと
何も喋らなかった。



ただあたしが
時々ギュッとしたら
首だけ後ろに
向いてくれた。



家について
あたしが二階に
行こうとすると



「奈菜、少し話さねぇか?」


とお兄ちゃんに
呼び止められた。











< 168 / 564 >

この作品をシェア

pagetop