─暴走族のお姫さま─



奈美の一言一言が
痛くて苦しくて
胸が締め付けられた。



でも全部受け止めるから。



俺は歯を喰い縛って
ただ奈美をギュッと抱き締めて
頷いた。



それからは
奈美が俺の服を
ギュッと掴んで泣き続けた。



今、奈美の心が壱真で
いっぱいだと思うと
すごくすごく
押し潰されそうだった。











< 183 / 564 >

この作品をシェア

pagetop