─暴走族のお姫さま─



それから時が過ぎて
奈美はだいぶ
笑うようになった。



ある時、奈美が



「ねぇ、未來は今幸せ?」



「"幸せ"ってなに?」



「うーん…
"幸せ"って人それぞれだから
あたしに未來の
"幸せ"はわかんない」



「じゃあ俺にとっての"幸せ"は
奈美とずっと一緒にいることだ」



おれがそう言うと
奈美は優しく柔らかく微笑んだ。











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