─暴走族のお姫さま─




「次の日街に出たら
奈美…違う男と歩いてた。
正直胸が痛かったよ。
はっ…バカだろ?
手放したところで
違う男に取られるのは
知ってたのに。
俺から離れたくないって言った
奈美に心のどこかで
ほんのすこしだけ
期待してたんだ」



気づいてからじゃ遅い。



誰かが言った言葉。



本当にそうだ。



気づいてからじゃ
遅すぎる。



気づいたときには
手の届かない
人になっている。












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