─暴走族のお姫さま─



「あなたの…
あなたの名前は何ですか?」



驚いた。



俺が名前を聞かれるなんて
思いもしなかった。



普通の女の子なら
暴走族なんて
怖がって軽蔑する。



救ったりなんかしない。



なのにこの女の子は
優しく微笑みかけ
救ってくれた。



でも瞳を見ればわかる。



すごい優しい女の子なんだ。












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