─暴走族のお姫さま─



2人のタイムリミットが
終わりを告げた。



「俺…何が起こったか
わかんなくて…っ
ただ奈美が目の前で倒れてて
揺すっても揺すっても
目を開けなくて…っ」



お兄ちゃんは
涙を堪えて
1つ1つ言葉を喋った。



奈美さん…



お兄ちゃんは今でも
あなたを想っています。



届かない想いに
胸が張り裂けそうだった。










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