─暴走族のお姫さま─



「…おい、未來」



「……」



何も言わずに
拳を握り締めている
未來を俺は力ずくで
振り返らせた。



──ガツッ…



未來を思いっきり殴った。



ふざけんな。



ふざけんな。



何で追わねぇんだよ…っ



今…奈菜が泣いてんだよ…っ



未來は殴り返してこなかった。












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