─暴走族のお姫さま─
俺はこのままいたら
菜奈から
離れられなくなると思い
俺から立ち去った。
また会いたい。
また会える。
絶対に会える。
そんな思いだけが
俺を支えた。
きっとまた会える。
幸い制服を
着ていた菜奈を見て
どこの学校なのかわかった。
明日、会いに行こう──…
その日の夜空は
綺麗に澄み渡っていて
星が辺りを照らしている。
やっと会えた。
一年前からの想いが
溢れだしそうだった。