─暴走族のお姫さま─



眠っている奈菜は
自分が呟いたことを知らない。



奈菜の綴じた瞳から
一筋の涙が流れた。



────………
───……


『今でも
奈美さんが好き──…?』



………────
……───



好きじゃないと
言ったら嘘になる。



嫌いと言っても
嘘になる。



俺は最低だ。











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