─暴走族のお姫さま─



そこには
あたしの運命の人が
立っていた。



──ドキンドキン…



心臓か波打った。



「昨日の男の人…」



とあたしが呟くと
柚希はビックリして
あたしを見た。



「えっ!?
奈菜、未來さんに
助けてもらったの?
間違いじゃない?
ここら辺一帯を仕切る
GOLD DRAGONの未來だよ!?」



仕切る?



GOLD DRAGON?



「トップの暴走族だよ!!」


暴走族?



全然そんな風に見えない
"未來さん"



でもあたしの目は
"未來さん"に釘付けだった。



「未來さん…」



と呟いた時
ちょうど未來さんと
視線があった。












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