─暴走族のお姫さま─
そして未來さんは
力強い切れ長の目で
あたしの目を捕えると
「絶対に守るから
悲しませねぇから
俺の女になってほしい」
そう言った。
あたしの瞳からは
涙が出ていた。
一年前から
想ってくれていた未來さん。
守ると言ってくれた未來さん。
悲しませないと言ってくれた未來さん。
神さま…
これは運命ですか?
あたしには
運命としか思えません。
もし神さまが
未來さんとの出逢いを
運命じゃないと
言うならば
あたしは運命なんて
信じない。