─暴走族のお姫さま─



「…んだよっ!?」



「ヤバイかもしんない」



「は…?」



「奈菜ちゃんが
あっちに走ってった…」



そう言って
奏が指差したのは
他チームの縄張りだった。



やばい…



トップの女だ。



奈菜の顔は
きっとみんなに
知られてる。



そうとなると
やべぇ…




奈菜がやべぇ…っ



俺は走り出した──…












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