─暴走族のお姫さま─




見つからない。



どんどん不安が
募っていく…



「奈菜…」



ごめんな…



突き放してごめんな──…



手遅れになるまえに…



その時。



──プルルル プルルル…



「なんだよ…っ」



俺は走りながら
電話にでた。



「落ち着いて聞け」



電話の相手は
那緒だった。



「だから、なんだよ──…っ」













「奈菜…襲われた」











< 420 / 564 >

この作品をシェア

pagetop