─暴走族のお姫さま─
────………
───……
「……」
うっすらと瞼を上げると
知らない世界が広がっていた。
白い天井に
白い床。
それに白いベッド。
脇を見ると
知らない看護師。
看護師は
目覚めたあたしに気づいたのか
「あら、高梁さん。
起きたんですね」
そう言って微笑みかける看護師。
「今、佐久間先生を
呼んできますね」
そう言って看護師は
部屋を出ていった。
そっか。
ここ病院なんだ。