─暴走族のお姫さま─



────………
───……



気がつくと
溜まり場にいた。



さっきから頭の中で
奈菜の笑顔と声が
思い出されてて



気がつけば
病院に行こうとしてる
自分がいて



どうして俺は弱いんだ──…



許されることのない
過ちをおかして



消えない傷を
奈菜につけてしまって



奈菜の笑顔



奈菜の声も



奈菜の幸せも



全部



全部



奪ってしまっていた──…













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