─暴走族のお姫さま─
あれからあたしは
あの事実が
なかったかのように
振る舞った。
だってみんなも
思い出さないように
してくれたし
あたしも早く
忘れてしまいたかった。
お兄ちゃんと優真に
【学校をやめたい】
と言ったら
反対も何もせずに
やめさせてくれた。
きっと隠しきれない。
それに未來たちがいないと
男の人はまだ怖いから。
それに柚希のそばにも
いてあげたいし
たくさん過ぎてしまった
未來との時間を
取り戻したい。