─暴走族のお姫さま─
次の日。
あたしは未來の腕枕が
動いたことによって
目が覚めた。
未來はまだ寝てた。
きっと疲れてるよね。
あたしはそう思って
そっとベッドから出て
床に散らばっている服を着た。
未來の寝顔は
幸せそうで
思わずそっとキスをした。
キスをして
なぜか顔が赤くなった
あたしは自分の頬に
両手を当てた。
その時。
左の頬にヒンヤリとした
冷たさを感じ
不思議に思って
手を見ると左手には
綺麗な指輪が光っていた──…