─暴走族のお姫さま─



しばらくすると
分娩室から助産婦さんが
出てきて優しく微笑み



「産まれましたよ。
可愛い双子さんです」



【双子!?】



あたしは急いで
分娩室に入った。



「奈菜…っ」



そこには息切れして
たくさん汗をかいている
柚希がいた。



柚希の腕の中には
小さな赤ちゃんが2人
タオルに巻かれて
抱かれていた。











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