私の秘密の旦那様
「ナギ、
…………この事は

皆に黙っておくよ。
約束する……。その秘密、
一緒に守ってやるよ。」

そう言うとみるみるうちに嬉しそうな顔をするナギ。

「ほ、本当!?」

あなたは…。
なんでそんな可愛い顔して言うんだよ…。
それに…俺がナギに嘘はつけねぇよ…。

別に秘密を守ってもいいがこれだけは
お願いしたい………。

「…その代わり、
これからも仲良くしような?」

そう。俺の願いは
ナギとこれからも仲良く出来ること。
単純かも知れないがそれが今の幸せだから……。

「うん!真ちゃん
ありがとう!

それにこれからも私たちは変わらない親友だよ!」

そういうとナギは笑顔を向けてきた。

それは…………………

「………やっと」

「何?」

「やっとナギの笑顔が見れた。」

俺が一番、見たかった
…ナギの最高の笑顔。

「真ちゃん…」

「ほら、もう下校時間だ。早く帰れ。」

「ナギ、もうなにもしないから一緒に帰ろう?送るよ。」

「あ、ありがとう!」

「別にいいよ。
お前のためならさ…。」


一番大事な人のためなら…。

一番大事な人が…
笑っていてくれるなら…。

俺はそれで構わない。

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