私の秘密の旦那様
「あ、私は優也の双子の兄“秦也(シンヤ)”の妻の芹那(セリナ)です。よろしくね♪渚さん♪」

うわぁ…
大人っぽくて綺麗な人……。
てかてか、優也って双子なんだ…。
やっぱり似てるのかなぁ。見てみたいなぁ。

それより…

「はい、こちらこそよろしくお願いします♪」


こんな綺麗なお姉さんが出来て嬉しいなぁ。
とっても優しそうだし。


「姉妹とかいるの?」

「3つ下に妹がいます。実はお姉さんってずっと憧れていて、芹那さんが義理……のですがお姉さんだなんて最高に幸せです♪」

「嬉しい事を言ってくれるわね♪渚ちゃんって呼んで良いかしら?」

「もちろんです♪」

「この店の服で気に入った服があればどれでも好きなだけあげるわ♪」

「いや、悪いですよ…。」

流石にそれは不味いだろう…。でも、その気持ちはありがたくいただきます。

「渚って妹いたんだな…
見合いにいなかったから分からなかった。」

…優也、あなた一応担任でしょ?家族形成とかしっかり把握しとくべきじゃない?
むしろ、優也が双子ってことのが驚きだから。


「雛夏(ヒカリ)っていうの。雛人形の“雛”に“夏”てひかりって読むの。

確か……雛夏が秋本家を継ぐの。」

そう……。だから私は優也の奥さんとして嫁げたんだもの。まだ、籍入れていないから嫁いだ、とはいえないけどさ。

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