私の秘密の旦那様
ヤバいな……
渚との待ち合わせ時間
とっくに過ぎてるよ……。

そんなまだ寒い時期じゃねぇけど…………
やっぱり腹の子には悪いよな……。


「ごめんな、渚……
お待たせ。結構
待っただろ…?」

「ううん、
そんな事無いよ、
この子と一緒にお話しながらいたから
寂しくなかったしね(笑)」

そう言って渚は
まだ目立たない自分の腹を撫でた。

腹をさする渚の顔は
もう母親の顔だ。

「芹那さんがさ、
困ったらすぐに
自分に言うようにって
言ってたって
兄貴が言ってたよ。」

「わぁー、本当!?芹那さん大好きぃ―////
実はさすがに全部が
初めての事だから
ちょっと…不安な時、あるんだよねぇ。」

渚はちょっと困った様に笑った。
そんな一面も可愛い、誰にも見せたくない、って思っしまう俺がいる……。

こんなんで俺…
父親になれるかな?

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