私の秘密の旦那様

「わりぃな……
なんかちょうどあっちから渚の姿が見えてな（笑）」

そう言いながら優也は
向かい側の校舎の方を指差している。

ていうか、どんだけ視力いいわけ！？

「なんか、ふっとした時たまたまこっちを見たら渚が
めちゃくちゃ母親の顔してお腹を撫でていたのが見えたから、最初は何かあったんじゃないかって心配して駆け付けてみた
渚は微笑みながらお腹を撫でていたってわけ。

そんでさ、渚は本当にもうすっかり母親なんだなって思ったらなんか……
俺もお腹を撫でてやりたくなっちまって……。」

ねぇ赤ちゃん、
あなたのパパは本当に凄い人だね。
パパの話を聞いて理解出来た？

まだ、無理だよね…。

ママと赤ちゃんを
すごく心配して来てくれたんだって。
幸せだね。こんなに思ってもらえて。