私の秘密の旦那様
「なんか急に…
会社に行かなきゃ
なんなくなったんだ。」

会社…?初耳だし…。
一体どこの会社のこと?

「会社?どこの?」

「家の」

え…!?家のって…
横峰家のだよね…?

「家のって…」

うーん……
優也の言っている意味が
いまいちわからない私を優也は
不思議そうな顔で
私を見つめている。


「あれ?
俺…渚に言わなかったっけ?
……俺さ、横峰財閥の跡取りなんだよ」

「…横峰…財閥の跡取り……。」

あー…はい。

今ずっーと分からなかった謎が解けました。

…でもなんで
お父様とお母様は
黙ってたんだろう

いつもは五月蠅いくらい

言ってくるのに…。


「渚…なんか今
全部口に出して言ってたけど…

…それは違うんだ。」

「え…?」

「……俺も何度か見合いしたことがあんだよ。実は…。

で、…全員女は俺の金ばかり気にしてくる

だから…本当の渚の気持ちが知りたくて俺が黙っていてくれる様に頼んだんだよ。」

だから…今回は
言わなかったんだ。

まぁ家もお金持ちの人とお見合いしてたときお金持ってるくせに
家の財産と地位を
欲しそうに話してたなぁ。

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