5♂×♀~狼と兎~



チュンチュン…



んッ…

知らない天井…

ここは…どこ‥‥


そうだ…

相川家に引き取ってもらったんだっけ‥‥


むくり、と体を起こし

あくびをした…



「今日から学校か…」

呟いた











ギシ…
ギシ‥‥


制服に着替えて一階むかう

「いい香り…」

朝食の匂い…

誰か起きてる…




リビングを見ると机の上に

朝食が全員分並べられていた…

椅子には総くんが座っていた…


新聞を読みながら
コーヒーを飲む‥‥


プッ…
お父さんみたい^ ^


しかし何やってても
絵になるなぁ~…

うらやましい…
(; ;三)





「おはよう、総くん」

そういうと

総くんは微笑んで

「おはよう」

って返してくれた…


「ねぇ、朝食総くんが作ったの?」

「あぁ、そうだよ」

朝食を見つめていった


「一口食べてもいい?」

「いいよ」


パク…

!!!


「美味しー」

「ありがとう」

照れくさそうに頭をかいた



新聞を畳んで
席を立つ総くん


「どこか行くの???」



総くんは振り向いて

「仕事」
と言ってまた微笑んだ


「あっ!

アイツら寝坊するからおいてけよ」


「わかった;

い、いってらしゃい!」


「行ってきます」

後ろを向いたまま
手をふった





その後私は
本当に皆をおいて行った…




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