俺様男に用心を!?
あの女-shouta.-
「ねぇ、翔太ぁ〜?」
横で甘ったるい声を出して。
俺の腕に自分の腕を回して。
やたら胸を押しつけてくる、この女。
……誰だっけ。
てか、なんでここにいるわけ…?
愁太(シュウタ:弟)が上げたのか?ていうか、愁太の女?
「ねーってば〜翔太あ」
でも、この女は俺の名前を呼んでいる。
てことは、やっぱ俺のか…。
「……名前、なんだっけ」
「へっ?」
「名前。」
「え、あ、サキだけど……」
サキ……、
ふーん。
「翔太?」
「ごめん、老化現象かも」
そう言って笑った
それにつられて、サキも笑う。
女絡みのめんどうなことは嫌だし。
どうせ、こいつも俺の顔を好きになっただけ。
どうせ……