俺様男に用心を!?
部屋に帰ると、みんなはゴロゴロとくつろいでいた。
「あ、おかえりー」
「やっと帰ってきたあ!
心配してたんだよ!?
どこ行ってたの!?」
「ナンパされて、関西弁の人に助けてもらった」
そう言おうと思ったけど、ヤメた。
「散歩かな…?笑」
「もーっ!
そういうのはちゃんと言ってから行くって、習わなかったの!?」
「習いました…」
「さ、さやちゃん…?
それでいいんじゃない?
さよ、めっちゃへこんでるけど…ι」
「ほんとに、ごめんなさい。」
そのとき。
頭をポンとたたかれて、
「今度からは気をつけるように。」
そう、優しく言われた。
「……っ」
ずるいよ……
そうやってあたしはあなたに夢中になっていくんだ………
いまだって。
聞こえるんじゃないかってぐらいに心臓が苦しいんだ。