旦那様は社長
なんか、かなり楽しいんですけど!!
日頃の借りを返してやろうとばかりに、更に大胆に迫ってみた。
「悠河。……キスして?」
心の中ではイタズラな悪魔がニヒヒと笑っている。
「ねぇー」
だけどちょっと調子に乗りすぎてしまったらしく、
「……んッ、んんんッ!?」
照れまくりで目も合わせてくれなかった社長から、まさかまさかの反撃を受けた。
「これで満足だろ」
なんて、いつもみたいにシレッと。
その表情は、完全復活したいつもの社長だった。