旦那様は社長
もうあたし、自分の気持ちを誤魔化せない。
気づいてしまったから。
あなたを愛し始めていることに。
もしもあたしが今、この気持ちを言葉にしてしまったら……
何かが変わるのかな?
それとも、全てが終わってしまうのかな……。
でもあたし、賭けてみたい。
あなたもきっと、あたしと同じ気持ちなんだって。
遠山さんと鉢合わせしてしまった、あの夜。
今思い出しても身震いするほど、怖いくらい嫉妬に歪んでいたあなたの顔も。
熱を出した時のあの優しい手も……唇も……
全て本当のあなたでしょう?