旦那様は社長

お互いの気持ちを伝え合った日から、あたしたちの間にもある変化が。


夜は社長の部屋で、ベッドで2人で抱きしめ合って眠るようになった。


だけど、それに不満を感じている人がいる。



「……生きてる心地がしない」


あたしの身体を胸に抱き寄せ、髪を撫でる社長が溜め息混じりに呟く。


社長はこうやって髪を撫でるのが好きなのかな。


「ふふッ。どうして?あたしが側にいるのに」


理由は分かっているけれど、社長をイジメたくなった。


「だからだろ」


「意味が分からないけど?」


< 225 / 334 >

この作品をシェア

pagetop