旦那様は社長
「しゃ…ちょ……ッ!!」
突然腕を引っ張られ、そのまま乱暴にキスをされた。
久しぶりのキスは、いつも以上に強引で激しい……。
まるで一週間分の空白の時間を埋めるかのように、社長はあたしを解放してはくれなかった。
だけどそれがとても心地よくて。
もうこれからは、触れる度に切なさを感じることも、涙を流すこともないんだ。
ずっとこうして、優しさと温もりを感じていけるんだ。
乾ききった心が満たされて潤っていくのを感じた。
息の乱れた社長の目は少しだけ潤んでいて、いつも以上に色っぽく見える。
「勝手にいなくなるな」
「……ごめんなさい」
「お前はオレのもんだから。……勝手に側を離れたら許さない」
「……ごめんなさい」
あたしの胸の鼓動が社長と重なった。
「会いたかった、光姫」