旦那様は社長
「誰から?」
「会長……」
「え!?会長がダースベーダーのテーマ曲なの!?」
「突っ込むところ違わねぇ?」
「あ……」
そう言われれば確かに。
ここは『どんな要件?』と聞くべきところだった。
「明日、お前も一緒に屋敷へ来いってさ」
「え、お屋敷に!?」
未だかつて足を踏み入れたことがない聖域。
「何で?」
「さあ?明日話すって」
「ふーん……」
この時はまだ気づいていなかった。
会長がとんでもない計画を立てていたことを。
あたしたちは再び、あのお方の命令に振り回されることになるーー……