旦那様は社長

そして事件は起こる。


社長の帰宅はたいてい22時を過ぎるから、この日もまだ帰ってこないと思っていたのに。


「ふぅ~、いいお湯~」


あたしはいつものようにバスタオルを体に巻き付けたまま、リビングのドアを開けた。


だけどそこには……


「えッ!?」


「へぇ……絶景」


目の前であたしを見下ろしているのは……


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