旦那様は社長
この男……油断できない!!
女なら誰でもいいのかーーッ!?
「痛ってーな」
『どうして殴られたのか理解できない』
とでも言っているかのように、まるであたしが悪いみたいに睨んでくる社長。
「女のクセに普通殴るか?」
「あ、あなたがあんなことするからでしょ!?」
「いい身体だって誉めてやったのに」
「どこが!?からかってるだけじゃない!!」
「……面白いな、お前」
「え?」
見たことのない優しい微笑み。
いつもと違う社長の表情に惑わされていると、いつの間にかあたしの腰に社長の腕が巻きついていた。