旦那様は社長
「そ、そんなわけないッ‼」
「何が?」
「うるさい‼あたしは別に、感じてなんか」
フッと社長が笑って言った。
「感じたのか」
その顔はまるで、
『オレのテクニックで感じない女なんかいるわけない』
と言っているようだ。
「別にあたしは‼」
「可愛かったよ、声」
耳元で囁いたかと思うと、最後に熱い息をフッと吹きかけ、社長がまたあたしを挑発する。
「その気になってたくせに」
そう言いながら社長があたしの腕を引っ張った。
ーーチュッ♪
頬に軽くキス。
「続きはまたな」
最後にあたしの瞼にキスを落とし、頭をポンポンと叩いてデスクに戻っていった。