【探偵ピート・ジャンセン】
『サラがヴァンパイアに
なっているなら、
‥その‥君と同じ様に
人を襲わないヴァンパイアに
する方法は無いのか?』
『‥無いわ…。
彼女を解放するには彼を
葬るしか無いの。
彼を葬れば彼の花嫁となった
サラも生きては行けないわ。
どちらにしても、もう‥
元の彼女には戻れないわ。
ただこの先、彼女に因る
犠牲者を出させたくないのよ。
本来のサラも、
そう願ってるに違いないわ。』
『彼女は君の様にパックの
血液で満たされる様に
なんとか出来ないのか?
君が説得するとか‥』
『禁煙セラピーじゃないのよ!
それが出来るなら悩んだり
しないわ‥。』
当たり前な事を訊かないで!
と云わんばかりに呆れた様に
彼女が首を横に振った。
ごもっともだ‥