【探偵ピート・ジャンセン】


『ようこそ!
お嬢さん。

屍の舘へ‥。

お前は一体
何者だ?

何故、陽射しを受けても
平気でいられる‥?

マアレイの仲間に頼まれて
“愚かな”我々を葬りに
来たのか? 』


声は比較的、張りがあり、
若い印象だ‥

闇に眼が慣れて来ると、
その姿を確認する事が
出来た。


『貴方は‥
最初、隅の方で大人しく
していた人ね‥。

私は貴方達の味方じゃ
無いけれど‥

保守派の味方でも無いわ。

こんなに散らかして‥
お行儀悪いわね。

ママに叱られるわよ‥。』


『フッ‥。
どちらの味方でも無いか‥

答えになっていないな。

ならばお前は何処から
来た?』


『私はただ友達を
探していただけよ‥。

その途中、マアレイの
最期を見たわ‥。

それで此処に辿り着いたの。

何故、陽射しが平気なのか?

それは私が聞きたい
くらいよ‥。』


『友達だと‥?

まるで人間の様な事を
言うんだな‥。

お前はヴァンパイアでは
無いのか?

麻袋の中の人間達は
どうした?

何故、人間どもを逃がした?

それとも何か?

別な所へ集めて独り占め
するつもりだったのか?』



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