【探偵ピート・ジャンセン】
『ピート、解ってちょうだい!
これ以上、
貴方を捲き込みたく
ないのよ‥。
奴が私の血を狙ってるの!
昼夜活動できる
ヴァンパイアになる為に‥ 』
『‥だったら尚更
放ってはおけない!
私がただの
チキン野郎だとでも‥? 』
『違うわ!‥ 』
ピートは頑として
ターニャが残るなら
自分も残ると言って
きかない。
仕方なくターニャは
一部始終を話して聞かせた。
『ターニャ‥。
この地を離れよう。
わざわざ死にに行く事は
無いじゃないか!
危険過ぎる!』
『本気で言ってるの?
このまま犠牲者が
増え続けるのを
黙って知らないふりをして
見ていろと‥?
犠牲者の家族や恋人が
悲しみに暮れるのを
涼しい顔でやり過ごせって
言うの?
見て見ぬふりをして
涼しい顔で、
永遠に生きろと‥?
自分だけ逃げて
‥また独りぼっちに
なって‥
貴方は、
百年も生きられない‥。
‥そんなの耐えられないわ!』