【探偵ピート・ジャンセン】
『フッ‥君は棺の中で一緒に
眠るお友達が欲しいのか?
だったら、その男を僕に
すればいい。
それとも、サラが恋しくて
恋しくて仕方がないのか?
そっちの趣味があったのか?
ならば‥
その男を土産に差し出せ。
そうしたら解放してやる。
その為に連れて来たの
だろう?』
邪気を含んだ歪んだ笑みを
浮かべ、ターニャの応えを
待っている‥
『ここまで…
ゲスな男だとは思わなかったわ
一瞬でも好意を持った自分が
情けなくなる!
貴方は私に‥
決闘を申し込むの?
彼は‥
ピートは‥
僕(しもべ)なんかじゃない。
恩人?
それも違うわ‥。
彼は、ピートは、
かけがえのない‥
大切な人よ!!!』
ターニャは腹の底から沸々と
溢れ出る怒りとも哀しみとも
つかぬ感情を言葉と共に
吐き出した。