大好きな先輩
そして中村君は逃げる様に去って行った。
「健君……、ありがとっ…私、信じてた。健君は私を助けてくれるって。」
「でももう少し早く行けたらな…。」
健君は悔しそうに上を向いた。
「いいんだよ?健君。
私は健君が来てくれた事が嬉しかったから。」
「でももう中村って奴には近づくなよ?」
「分かった。そう言えば健君、何で私がここに居るって分かったの?」
「調度七海とアイツがここに来る所が教室から見えたんだよ。」
「もう絶対七海に怖い思いはさせねぇから。」
「健君……大好きっ!」