ちょこあいす

明るい毎日

涙が枯れてから約一ヶ月が経った。

ばくはボーッとしていた。

勉強も話も何も頭に残らなかった。

ただ、ボーッとしていた。

授業中、消しゴムが飛んで来た。

『それ』は丁度、ぼくの机に落ちた。

机に落ちた『それ』を投げ返した。

彼女はキャッチして、口パクで


「ありがと。」


と言った。

ぼくは、にこっとわらった。

笑ったのは久しぶりだった。

…愛想笑いだったけど…
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