楽園まで行けたなら



そうして再び、電源を落とされたあたしは、声が聞こえるのを待っていた。
始めに聞こえた、あたしを呼ぶ声が、「ゆうと」のもので、あたしは「ゆうと」を幸せにしなければならないということを知っていたから。

ずっとずっと、待っていた。

やっと聞こえてきた声は、とても愛おしいものだった。




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