幼なじみのキス
◇第1章◇
ママ、パパの馬鹿ぁ
学校から帰ってくると荷物がなかった・・・。
「な・・・なにこれーー!?!?」
あたしは靴を脱ぎ捨てて、ダッシュで階段をのぼって自分の部屋に行った。
バンッ―――。
勢いよくドアを開ける。
しかし・・・・
「なんにもないっ!!」
そして、またダッシュで階段を下りる。
途中で転びそうになったけど、あたしは急いでリビングに向かった。
ドアを勢いよく開けると、ママとパパが立っていてニコニコしていた。
「ママとパパいきなり出張入っちゃって、ニューヨークに行く事になっちゃったぁ☆」
ママは、もう30歳を超えてるとは思えないくらいの笑顔で行って来た。
パパも、ママと腕を組みながらニコニコしてる。
あたしのパパはジュエリーショップの社長。
ママは、パパの会社でデザイン専門として働いてる。
そんなけっこうお金持ちの家に生まれたあたし。
名前は桜木 春(さくらぎ はる)。
高校2年生。
去年、かなり頭の悪いあたしはかなり猛勉強してなんとか高校に入れた。
そんな馬鹿なあたしは今、パニックを起こしてます・・・。