幼なじみのキス
健はもともと大きい目をもっと大きくさせた。
「え?・・・宏美さんと、武彦さんは?」
「ママとパパは出張行っちゃって・・・当分帰ってこないんだって。」
健はすごく驚いていて、しばらく固まってた。
「健・・・?」
あたしが健の名前を呼ぶと、やっと動いた。
「あ・・・い、いつまで?」
「半年くらいで帰ってくるんだって。」
「そっか・・・」
やっと理解したようで、健はまた食べ始める。
「だから、図々しくメシ食ってたのか。」
また、意地悪健にもどったし・・・。
「図々しくとか言わないでよ!」
「ほらほら、ケンカしないの!ご飯冷めちゃうわよ!」
「「はーい」」
それから、あたし達はいろんな話をしながら食事をした。
あたしはお腹いっぱいで、ソファーに座った。
もちろんあたしの特等席の隅っこで・・・
「あ!!春ちゃんの部屋まだ教えてなかったわね!」
あ、そういえば荷物もリビングに置いたままだった。
「健のとなりの部屋だからね。健!荷物持って行ってあげて!」
「はぁ!?めんどくせーなー。」
そう言いながらも、あたしのバックを持ってくれた。
「早くついてこいよ。」
「ちょっ!ま・・・待ってよー!」
あたしは健の後ろについていった。