幼なじみのキス
授業が始まって10分も経つと拓は寝てしまった。
あたしは、気づいてないフリをした。
「じゃー、この問題を・・・赤木。」
あぁー・・・見つかっちゃった。
あたしは、ノートで顔を隠して笑った。
「あ~か~き~~・・・・起きろーーっ!!!!」
ガタッ!!!
「あ・・ありゃ?俺のチョコケーキは?」
「ぷっ」
あたしは、思わず笑った。
すると、先生にギロリ・・・とにらまれてしまった。
「赤木、チョコケーキなら俺の家に食べに来るかぁ?もちろん勉強付きで。」
拓は目をこすりながら、あくびをした。
「男の家になんか行きませーん♪」
そしてニコッと笑った。
「やっだぁ~拓斗可愛いぃ~!!」
「男の家は行かないって事は、女の子の家にはくるのかなぁ??」
どこからか、甘ったるい声が聞こえてくる・・・。
拓はそんなに軽い奴じゃないもんっ!!
なんて心の中で言いながら拓の顔を見た。
拓はまだニコニコしていた。
先生のニコニコしていた・・・・・。
こ・・・怖・・・・。