幼なじみのキス
オドオドしてると、ママがパパの後ろから出てきた。
「つまり、アナタはここに残るって事!!」
「へ?残るって・・・ここ壊すんじゃ・・・」
あたしがそこまで言うとパパとママは目を合わせて笑う。
なにこの2人・・・
パパはあたしの頭の上に手を乗せたまま、また話し出した。
「春はね、美香ちゃん家に住まわせてもらう事になったんだよ。」
あ、そうなんだぁ~!!
それなら安心ー・・・・って
「えぇぇぇぇーーっ!?!?」
美香ちゃんとは、ママの親友。
あたしの家のすぐ目の前の家に住んでる。
あたしは小さい頃から美香ちゃんを、美香ちゃんママと呼んでた。
その美香ちゃんママには、大学1年生の女の子と、高校2年生の男の子の子供がいる。
美希ねぇと、健。
美希ねぇと健とあたしは生まれたときからずっと一緒だった。
簡単に言うと幼馴染だ――――。