幼なじみのキス




「今日はここまで!復習しておくように!」


そして先生は教室から出て行った。



千夏は勢いよく後ろを振り向いた。

「ちょっと!拓斗どうする?起こす?」

「んー、起こしてみよっか!」



あたしは、拓の肩を軽く叩いた。

「・・・・。」

それでも起きないので、今度は髪を引っ張った。


ピクッ

「・・・・。」

ちょっとだけ動いたが、また寝てしまった。




「ちょっと春。拓の耳元で名前呼んでみて。」

「え?うん。分かった・・・。」



あたしは机にうつ伏せに寝ている拓の耳元に顔を近づけた。


「拓。」



「っ!?!?!?」
「むあっ!」


何しても起きなかった拓が勢いよく起きた。

その勢いであたしの顔面に拓の頭が直撃した。



「お。起きた起きたー!」

「痛い・・・。」


あたしは自分の鼻を押さえる。


「わ・・・わりぃ!!大丈夫か?」

寝ぐせをつけた頭をした拓があたしの顔を覗き込んだ。



「ぶっーーーー!!!」




あたしは拓の顔を見て吹いた。


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