幼なじみのキス







「腹減ったーーーー!!!」



4時間目が終わると同時に、拓が叫んだ。



「俺、今日はなに食べようかなぁ♪」



本当に嬉しそうに拓は笑ってる。





「あ、あたしお弁当今日持ってきてない。」



今日、朝ごはんを作るのに集中しすぎてお弁当を作ってない・・・。



美香ちゃんママも、朝ごはんに感激してて、お弁当の事サッパリ忘れてたらしい・・・。



美香ちゃんママらしい・・・




「春が忘れてくるなんてめずらしいねぇー。」

「あはは。いろいろあってね・・・。」





あたしは、鞄から財布を取り出した。



すると、拓があたしの手を掴んだ。





「じゃーさ、屋上行こうぜ♪俺も買ってこないといけないし!」


「あんたはいつもでしょ!」




千夏は、自分のお弁当で、拓の頭を叩いた。






「なんか俺、今日叩かれてばっかり?」とか言ってる拓を無視してあたしは千夏と売店に向かった。






< 35 / 47 >

この作品をシェア

pagetop