幼なじみのキス
「腹減ったーーーー!!!」
4時間目が終わると同時に、拓が叫んだ。
「俺、今日はなに食べようかなぁ♪」
本当に嬉しそうに拓は笑ってる。
「あ、あたしお弁当今日持ってきてない。」
今日、朝ごはんを作るのに集中しすぎてお弁当を作ってない・・・。
美香ちゃんママも、朝ごはんに感激してて、お弁当の事サッパリ忘れてたらしい・・・。
美香ちゃんママらしい・・・
「春が忘れてくるなんてめずらしいねぇー。」
「あはは。いろいろあってね・・・。」
あたしは、鞄から財布を取り出した。
すると、拓があたしの手を掴んだ。
「じゃーさ、屋上行こうぜ♪俺も買ってこないといけないし!」
「あんたはいつもでしょ!」
千夏は、自分のお弁当で、拓の頭を叩いた。
「なんか俺、今日叩かれてばっかり?」とか言ってる拓を無視してあたしは千夏と売店に向かった。