幼なじみのキス
「そういえばさー、なんで今日健くんと春が一緒に登校してきたわけ?」
そう言って千夏は自分のお弁当を1口食べた。
「実はですねぇー・・・あたし、健の家に住む事になったの。」
「「はぁーーーー!?!?」」
千夏と拓は、一緒に叫んだ。
「な・・・なんでそんな・・・いきなり。」
「ママとパパが出張に行っちゃって・・・。半年くらい帰って来れないんだって。」
あたしは、パンと一緒に買って来たジュースを1口飲んだ。
「半年も・・・」
「それでね、あたしの家は壊す事になったの。」
「壊すって・・・なんでまたそんな壊すなんて・・・。」
あ、たしかに・・・。
「ママとパパが帰ってきたらあっちに住む・・・とか?」
「ま・・・まさかー!」
そこからしばらく沈黙が走った。
「そんなの決まったわけじゃねーじゃん!」
その沈黙を破ったのは拓だった。
「たとえ、離れたって俺等の絆はきれねぇーよ♪」
「そうよ!!ずーーとうち等は一緒よ♪」
そして、あたし達は顔を見合わせた。
「ありがと!」