幼なじみのキス
美香ちゃんママはかなり上機嫌で鼻歌まで歌ってる。
なんでそんなに上機嫌なの・・・こっちはかなりブルーなのに。
すると、美香ちゃんママはキッチンから顔だけを出した。
「春ちゃんは、アップルティーにする?」
「うん!!!覚えててくれたんだねー。」
いつも美香ちゃんママの家に来るとあたしはアップルティーを飲んでた。
美香ちゃんママが作ったアップルティーは本当においしい!!!
「もっちろん♪美香ちゃんママは記憶力がすごいんだから!!」
そんか会話で盛り上がっていると、ドアが開く音が聞こえた。
「あ、健帰って来た♪春ちゃんが来るって言ってないからビックリするわよー!」
「え!?行ってないの!?」
美香ちゃんママはピースしながらリビングから出て行った。
あたしはそっと耳を澄ませる―――――。
「おっかえりーー♪健くーん!」
「うわ・・・なんでハイテンションなんだよ。」
「うわ・・・冷たーい!」
「それより、春の靴あるけど、春来てんのか?」
「そうよ!春ちゃん遊びに来たの♪」
えぇー・・・遊びに来たって・・・
美香ちゃんママ・・・まだ言わないつもりだ。
美香ちゃんママらしい。